マンションとリモデリング
趣旨説明
藤本 佳子(千里金蘭大学名誉教授/マンション管理研究所)
1 はじめに
2006年度北海道大会における「リモデリング分科会」から始めて、2007年度京都大会、2008年度東京大会、2009年度大阪大会、2010年度名古屋大会に続いて、2011年度東京大会、2012年度北海道大会、2013年神戸大会、今回で9回目である。
「リモデリング」の定義は、「改善工事により現在の建物の住宅性能より高い性能を持ち、エレベータ設置や上層階、下階の増築、2戸1や3戸2戸といった専有部分の区画割の変更、共用部分の用途変更、建物の共用部分の減築までをも含んだ大がかりな改修工事を行うことをいう」と、わが国の場合は、住戸数の増加、減少も含有するものとした。当研究委員会は、マンション再生も研究範囲として、リモデリング研究を進めるにあたり、建替え問題も当然ながら研究対象としている。なお、マンションにおける再生とは、大規模修繕や改修、リノベーション、コンバージョン、増築・減築(すなわちリモデリング)・建替え等による広い概念として使用している。
2 2014年度仙台大会
「マンションとリモデリング」のテーマで、本年の報告は、マンション寿命から大規模改修における高齢者の資金調達の提案である。
①「マンションの寿命に関する意識調査-アンケート調査の概要」
木内龍彦(大阪市大大学院)藤本佳子(マンション管理研究所)
②「サステナブル思想での耐震改修を含む大規模修繕等のリモデリング促進と高齢区分所有者の資金調達の創設提案」
中嶋康夫(一級建築士)
③「マンション問題解決の方向性とコミュニティ活性化の手法ーサロン設置の問題点と課題ー」
藤本佳子(マンション管理研究所)
広く会員の皆様と、報告者とともに種々の議論を深めたいと考えている。
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